【中受04】はずれ者が進化をつくる ~稲垣栄洋/著~

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再読推奨度(☆1:小~☆5:大)

☆☆☆

難易度(☆1:優しい~☆5:難しい)

☆☆☆

 感想 

 同著者の「雑草はなぜそこに生えているのか」に比べ、一回目でも読みやすい内容でした。ただ、その内容は深く、雑草の話から生きるとは何かを考え学ぶことができ、有益な時間となりました。

作中引用(感情が動いた文言等)

①ナンバー1になれるニッチを探すコツ

 ・小さくしぼりこむ

 ・自分でフィールドを作る

②ナンバー1になれるオンリー1の場所を見つける

 ・できるだけ戦わない

   →孫子、戦わずして勝つ

   →たくさん負けて、ナンバー1になれ

    るオンリー1を見つける

 ・チャレンジして負けてもよい

   →自然と違い、人間は命までとられな

    い

   →自分の価値が損なわれるわけでも、

    劣っているわけでもない

   →土俵が違っていただけ

 ・学校の様々な勉強は、多くのチャレンジ

  に必要

 ・苦手でもやってみる

   →無理する必要はないが、決めつけな

    い

 ・敗者が進化する

   →勝つために考え、変わっていく

 ・進化する負け方

   →小さなチャレンジと小さな負けを繰

    り返す

 ・先祖の出会いに感謝する

   →自分の存在という奇跡は、先祖あっ

    てのもの

   →常に負け続けながらも、居場所を求

    め続けた結果が自分である

③大切なものとは・・・

  ・本当の雑草魂

   →踏まれても踏まれても大切なことを

    見失わない

  ・柔よく剛を制す

   →柔も剛もそれぞれの強さがあり、両

    方を併せ持つことが大切

  ・踏まれた雑草は・・・

   →伸びる方向は自由。横、根を伸ばす

   →「根性」「心根」、根っこが大事と

    人は知っている

   →辛いとき、耐えるとき、雑草はじっ

    と根を伸ばす

④生きるとは

  ・頑張らなくていい

   →生きるための必要な力は、きちんと

    体に備わっている

   →人間の脳は優秀な器官だが、考えす

    ぎるのが欠点

 そして・・・

  • 複雑に進化をした生物は、最後に必ず死にます。「形あるもの必ず壊れる」と言われるように、この世に永遠であり続けることのできるものはありません。生き物のまた、永遠に生き続けることはできません。何千年も生き続ければ、その間にさまざまな事故や災害もあることでしょう。環境も変化します。古いものは、新しい時代に合わないこともあります。そこで、生命は古いものを壊して、新しいものを作る仕組みを持つようになりました。つまり、年老いた者は死に、新しく生まれた子どもたちが次の世代を生きるのです。親と子は似ているとはいっても、まったく同じ存在ではありません。常に新しいものを作り続けるのです。こうして親から子へ、子から孫へと命を続けていくのです。年を取って、年老いた個体は死後には死にます。しかし、自分たちの命はなくなっても、次の世代が命を引き継いでくれます。命は永遠に引き継がれていくのです。生命は永遠であり続けるために、限りある命を生み出したのです。そして、生命は次の世代にバトンを渡すため、与えられた区間を走り続けます。すべての生命は、限られた命を全うするために、全力で生き抜くのです。

⑤おわりに

 ・天上天下唯我独尊(とは)

  →広い宇宙の中で、誰もが唯一の尊い

   在である(とのこと)

 ・つまり、私たちの個性が大切