【中受03】読書する人だけがたどり着ける場所 ~斎藤孝/著~
再読推奨度(☆1:小~☆5:大)
☆☆☆☆
難易度(☆1:優しい~☆5:難しい)
☆☆
感想
パソコンやスマートフォンに多くの時間を取る現在、読書する時間を確保することや、読書によって得られるものの大切さを再認識できる内容です。特に最近、読書から離れてしまっている大人におすすめの一冊です。
作中引用(感情が動いた文言等)
・読書は体験
→人格形成にも影響し、人生観、人間観を深
め、人格が大きくなる
・AI
→①2045年にシンギュラリティ(技術的
超え、世界が大きく変化するとの説もある
②AIが進化しようが、自分の人生をいかに
深く生きるかが重要
・教養
×雑学や豆知識
〇自分の中に取り込んで統合し、血肉となる
ような幅広い知識
・深い人
×単なる物知り
〇教養が人格や人生にまで生きている人
・本を読むこと
→知識、思考、人格が深められる
(人物例):西郷隆盛
→常に本を読み、自らを培っていた
・コミュニケーション能力
→認識力(読書で感情の読み取り、言語化が
可能)
・知識を深める
→深く潜る、読書でによって鍛えられる
・知的
→知識が豊富 + 言語的な認識力が高い人 →万人に開かれている
・教養のある人の方が、人生面白くなる
・世阿弥の花鏡
→「是非の初心忘るべからず。時々の初心忘
るべからず。老後の初心忘るべからず」
・情報と人格
→最終的にはあまり切り分けられない
→情報としての読書であっても、情報と人間
の営みとを一緒に理解しようとすれば、お
のずと深まっていく
・子供のいる方
→本の読み聞かせを(ポイントは感情を込め
て読む)
・読書
→自分とは異なる視線を手に入れるために役
立つ
→「著者の目線」を意識する)
→繰り返すと、視点が重層的で多角的になる
・教養のある人
→広く深くをやっている
・今月一人の著者にはまったら
→翌月は別の著者にはまる(時期をずらして
広げていくとよい)
・精神文化
→人間にとって最も重要なもの
→文化を共有している人たちとのつながりを
感じられる
→読書によって掘り起こせる
・本を読んでいていはっとする部分があった →きっと自分の経験と何かつながりがあるは
ず(はっとしたら、メモをとる)
・思考力を深める
→感情をのせて読む
→心が動き出せば、思考も一緒に深まってい
く
→対話するのが一番(相手がいない場合、レビュー読む)
・思考力があるかどうか
→読書感想文でわかる
- ですから読みながら読みながらメモする。メモをするという作業が、思考の深堀りを続ける助けになります。「その通り!」「面白い」といった一言でもいいし、自分の体験とつながる部分はそのキーワードを書くのもいいでしょう。
- 感情が動いたら、その感情をあらわす顔文字のようなマークを付けておくのもいいと思います。面白くて笑ったらニコニコマーク、驚いた箇所はビックリした顔のマーク。読みながら得た自分の感触、インスピレーションをつなぎとめておくのです。
・本の中から好きな文章を選ぶ
→3つ選ぶ
・少し距離を保ちつつ、思考力を働かせて読むには
→ツッコミを入れる
→先を予測しながら読む
- ーお薦めの本ー(抜粋)
- 「五輪書」宮本武蔵/著 渡辺一郎/校注 岩波文庫
- 「君主論」ニッコロ・マキャヴぇッリ/著 佐々木毅/全訳注 講談社学術文庫
- 「理科読をはじめよう」滝川洋二/編 岩波文庫【子供におすすめ】
- 「文系のための理系読書術」齋藤孝/著
- 「E=mⅽ2」デイヴィッド・ボダニス/著 伊藤文英・高橋知子・吉田三知世/訳 早川文庫
- 「論語と算盤」渋沢栄一/著 角川ソフィア文庫
- 「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー/著 原卓也/訳 新潮文庫
・足りない分野の本を積極的に読むとよい
・知識 + 認識 = セット
・驚くべきことに驚ける
→教養があるから
・知識
→細胞分裂のように、倍、倍で増えていく
・あるテーマについて知りたい場合、一人の研究者、学者の先生につき、5冊続けざまに読む
・8割忘れてもいいと気軽に読んでみる
・まずは通しで読んでみる。読み終わったら、同じの著者の別の本を読む
・そのテーマを、2冊読めば、ランクB
5冊読めば、ランクA
20冊読めば、ランクS
・本の知識を自分のものにするためには
→人に話すのが一番
・知識を使うには
→文脈が必要(取り出しが上手い人=知識の
ある人)
・知識を上手に取り出せるコツ
→繋がりを意識して本を読む
・ベストセラー
→流行っている時に読むのが大切
・ブームになる
→その時代の空気にマッチしているから
・単純に、出会い頭で本に出会い、知識を広げるのもよい
・何か一つでも知識を吸収しようとして考えて読む
・使える本はプロでも3冊中2冊
・人に薦められた本を素直に読む
・図があると理解しやすい分野 → 図解で全体像を手に入れる(子供用の図鑑から入るのもあり)
・読書
→人格を深められる(人格者になれる)
・人格 = 知識 + 思考 + 感情 + 性格 = 人間性
- いま、将来にたいした変化を期待できず、同じ日の繰り返しのような毎日に閉塞感を持つ人は多いかもしれません。
- 日々の小さな幸せを感じないことはないけれど、劇的な変化や絵に描いたような幸福が訪れるとはなかなか思えない。それをいったん受け入れてしまうのです。そのうえで、眠る前に「明日はきっと幸福が来る」と信じてみる。すると、清々しい気持ちで眠りにつくことができるのではないでしょうか。苦しくなったら、この言葉が支えになります。
・マイ名言
→人生の様々な局面で支えになる
・マイ名言を見つけるつもりで本を読んでみる
・文学の世界に浸ってみると・・・
→成功や勝ち負けなんでどうでもよい
→経済的成功や勝ち負けとは違う次元で成
立している
・生きる意味を問いながら、その深みを掘っていくのが、人生の醍醐味
・まず何より、人生を愛すること
・人生をサバイブできる人とは・・・
×生きる意味、それを探している
〇自分自身が問いかけられている対象だと
気づいている
→愛する者が自分を待っている
→大切な仕事が自分を待っている
〜一度きりの人生をいかに豊かにするか・・・〜
- 本を通じて他人の人生を追体験することはできます。別の時代を生きた人、他の国を生きた人の人生も、臨場感を持って知ることができるのです。
- これはとても重要なことです。他人の気持ちを理解して認め、受け入れることが必要とされます。それによって、自分自身が成長するし、人生を豊かにしていけるのです。
・一流のもの
→とてつもないパワーがある
・本を読む
→才能はいらない
・一度読書週間がつくと
→どんどん楽に本が読め、知識、思考、人格
が深まる
・読書
→集中力の訓練になる
→最初にレベルの高い本を、読み切ってしま
う。
→クライマックスだけでも音読する
→より深く味わうには、大げさに演劇的に音
読する
→もやもや感、わからない部分があってもい
い
→3つでも名言が見つけられれば良しとする
・「どっぷり読書」 と 「批判的読書」